技術資料
冷却塔

冷却塔の配管施工について

1 配管施工上の注意事項

1.配管施工について

  1. 配管サイズは冷却塔の配管径に出来るだけ合せて下さい。
  2. ポンプの吐出側には必ず流量調整用バルブを取り付けて下さい。
  3. 冷却塔に向かって上り勾配1/250以上で配管して下さい。それが出来ない場合は、自動又は手動の空気抜き弁を設けて下さい。
  4. 全配管系統も水の更新及び冬期凍結を防ぐための水抜き用として配管系統の最低部に排水弁を取り付けて下さい。
  5. 冷凍機、冷却水ポンプ、冷却塔の振動が伝播するのを防止するため機械との接続部に防振継手を使用し、配管指示に振動防止対策を施工して下さい。
  6. 大気が非常に汚染されている地域では耐食性の管材を使用して下さい。
  7. 配管の芯ずれやフランジの不一致がある場合にはフランジを無理締めすると、冷却塔側の配管取付部にクラックが生じることがあります。従ってフランジとの接合部にはフレキシブルジョイント等を用いて下さい。
  8. 配管接続時、冷却塔配管接続口に無理な力がかかると破損したり水漏れの原因になりますので、配管接続口をサポートし無理な力が掛からない様にして接続して下さい。又、樹脂配管接続口の場合はネジ込み過ぎにより破損することもありますので十分注意して下さい。

2.配管経路の組み方

冷却塔からの配管は据付位置により各種組み方があります。

●冷却塔を高い位置に据付けた場合

○配管時の注意

  1. 冷却塔の循環水出口配管位置より低い所にポンプの吸い込み口がくるようにポンプを据付けて下さい。
  2. 冷却塔の流量を調整できるように、冷却塔循環水入口配管に仕切弁を取り付けて下さい。
  3. ポンプ停止時の逆流を防止するため配管途中に逆止弁を取り付けて下さい。

●冷却塔を高い位置に据付けた場合

○配管時の注意

  1. 冷却塔の循環水出口配管位置より低い所にポンプの吸い込み口がくるようにポンプを据付けて下さい。
  2. 冷却塔の流量を調整できるように、冷却塔循環水入口配管に仕切弁を取り付けて下さい。
  3. ポンプ停止時の逆流を防止するため配管途中に逆止弁を取り付けて下さい。
  4. 初めて運転する場合は、配管中に水が充分に行き渡るように、循環ポンプを少しずつ何度も回転させ空気を吸い込まないように注意して行って下さい。

●冷却塔を低い所に据付けた場合(極力この様な配置は避けて下さい)

○配管時の注意

  1. 冷却塔の循環水出口配管位置より低い所にポンプの吸い込み口がくるようにポンプを据付けて下さい。
  2. 冷却塔の流量を調整できるように、冷却塔循環水入口配管に仕切弁を取り付けて下さい。
  3. ポンプ停止時の逆流を防止するため配管途中に逆止弁を取り付けて下さい。
  4. 循環ポンプを止める度に、冷却塔下部水槽より上にある配管及び負荷(コンデンサー等)に水を満たす必要があるために、この水量以上の補助タンクの設置が必要となります。
  5. 補助水量を最小限にするため、ポンプ吐出口には必ず逆止弁を取り付けて下さい。又、戻り配管中に電磁弁を又は電動弁を設置し、ポンプ停止ごとに冷却塔より上部の配管水がオーバーフローされるのを防止して下さい。
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