
チャンスは必ず来る!
海外赴任を実現させた二人が描く次の夢
R・Sさん
2008年入社 キャリア採用
長崎県出身
M・Iさん
2012年入社 新卒採用
神奈川県出身
Ebara Thermal Systems (Thailand)Co.,Ltd.(以下、ETST)とは
2013年に設立された、タイを拠点とする荏原冷熱システムのグループ会社です。タイ・インドネシア・ベトナム・ミャンマー・スリランカ・シンガポール・マレーシア・フィリピンなどの東南アジア諸国を対象に、冷却塔の製造、冷却塔・冷凍機の販売、保守を行っています。4名の日本人駐在員と約55名のローカルスタッフが在籍し、近年はエジプトやオーストラリアなど商圏の拡大に積極的に取り組むなど、好調な業績を記録しています。今回はETSTで冷却塔部門のゼネラルマネージャーを務めるR・Sさんと、2022年2月からグローバル研修生としてタイに赴任したM・Iさんにお話をうかがいました。
お二人が海外勤務に至るまでのいきさつをお聞かせください。
R・Sさん私は第二新卒で入社したのですが、国内外の大きな法人を相手にしたビジネスに挑戦したくて、グローバルな経営戦略を実践している当社の門を叩きました。2012年に海外支社で国際ビジネスを学ぶグローバル研修生に選ばれ、2年間のタイ駐在を経験しました。当初は外国人を相手にしたコミュニケーションに苦労しましたが、冷却塔以外の製品販売も行うなど、営業職としての引き出しが格段に増え、クライアントへの提案の質は明らかに上がりました。帰国後には海外営業を担当し、タイの状況も常時把握していましたので、2016年のタイへの本赴任は自然に決まった感じです。
M・Iさん私も入社当初から海外勤務に魅力を感じていて、ことあるごとに上司にアピールしていました。でも夢の実現にはまずは自身のスキルを磨くことが先決と、冷却塔の国内での営業に打ち込みキャリアを積み重ねてきました。念願叶いグローバル研修生に選抜され、2022年2月からETSTに勤務しています。現在は赴任してまだ浅く、貪欲に知識とノウハウを吸収する日々ですが、2年間の研修期間終了後には正式に海外への本赴任を叶えられたらと思います。
国内勤務時代はお互いに面識はあったのでしょうか?
M・IさんもちろんR・Sさんの存在は知っていましたが、仕事での接点はほとんどなかったですね。第一印象的には、コワイ人なのかなって勝手に思っていました(笑)。実際は仕事面だけでなく、生活面でもいろいろ気にかけてくれる、とても優しい方です。
R・Sさんほとんど話したことがなかったので、怖いって思われたのかな(笑)。私からのM・Iさんの第一印象は"穏やかな人"。人当たりがすごくよくて、国籍問わず誰からも好かれるタイプです。一方で現地スタッフはストレートに意見を言う人が多いので、そこは妥協せずに、しっかり自分の意見を伝えられるようになってほしいですね。
M・Iさんコミュニケーション面では、正直苦労は絶えません。社内の共通言語は英語なのですが、やはりタイ語を使う必要も感じています。R・Sさんが会話に上手くタイ語をはさみながら、現地スタッフと円滑にコミュニケーションを図っている姿を見ると、上手いなあ、真似したいなと、つくづく感じます。
お二人の現在の仕事内容を教えてください。
R・Sさんタイ工場を立ち上げ、生産設備を導入し稼動へと導いた経験は、自分自身にとっても人生の一大事業でした。赴任した当初のETSTは、代理店を通じた東南アジア各国への製品販売が主な業務でしたが、工場の設立をきっかけに事業は大きく拡大、今では取り扱い製品の約9割をタイで製造し、日本に調達する部品なども手掛けるまでに成長しました。ETSTでのすべての経験が、私のかけがえのない誇りになっています。
M・Iさん冷却塔の販売がメイン業務です。クライアントや代理店との打ち合わせ、見積の作成、現場調査から納入工程の調整まで、製品を納入するまでのあらゆる商談から書類の作成を担当しています。現地サプライヤーとのコミュニケーションも重要です。また現地スタッフの採用や、日本とのコンタクトなど、ローカルスタッフのサポートも大事な業務です。
荏原冷熱システム、ETSTで働いてきて、一番印象に残っていることは?
R・Sさん2016年にETSTに異動し、現在は冷却塔部門の事業責任者を務めています。赴任早々タイ工場の立ち上げを任されるなど、海外ならではのダイナミックな仕事を相手に、毎日無我夢中ですが、とても充実した日々を過ごしています。そんなタイでの生活も気がつけば6年目を迎え、妻と2人の子どもと充実したバンコク暮らしを両立しています。
M・Iさん入社10年を機に一念発起して、自分から積極的に会社に海外赴任の意思をアピールし、グローバル研修の道が拓けたことです。社員の意思を尊重してくれる社風を信じ、挑戦を応援してくれる上司の後押しを得ながらでしたが、10年間の努力が実を結び大きな自信となりました。会社員としても人間としても、この研修期間に大きく成長できたことを実証しなければと、強く自覚しています。
休日はどのように過ごしていますか?
R・Sさん家族サービスに努めることが多いです。最近は子どもが習い事に通い出したり、妻は日本人コミュニティの趣味サークルに参加したりするなど、家族それぞれがタイの生活を満喫できるようになりました。私も海外駐在員で構成されるサッカーリーグの日本チームに所属していて、ドイツ、フランス、イギリスなどの強豪チームを相手に真剣勝負と国際交流にいそしんでいます。前回のリーグ戦では、参加12チーム中5位と、まずまずの成績でした。
M・Iさん本を読んだりゲームに熱中したりするなど、自分の部屋でゆっくり過ごす日が多いですね。食事面では、タイは海外ファストフードのデリバリーが充実しているので安心です。平日は現地スタッフとタイ飯をいただくことが多いのですが、毎食はやはり厳しくて(笑)。最近では生活にも慣れてきたので、語学学習などの自己研鑽に挑戦したいと考え始めています。

最後に、お二人の今後の目標を教えてください。
M・Iさん当面の目標は、一日も早くR・Sさんに追いつくことです。赴任して約10ヶ月が経過しましたが、代理店との交渉、サプライヤーとの商談など、まだまだR・Sさんに同行をお願いするケースも多いので、自分で事業責任を負える能力を身につけたいと思います。
R・Sさん研修期間はあっという間に過ぎていくから、よっぽど働かないと(笑)。でも期待しているよ。
M・Iさん頑張ります!(笑)
R・Sさん私は新たな国に支店を設立し、タイを拠点にした環太平洋、環インド洋販売ネットワークの拡張を図りたいですね。また日本から輸入して販売している、一部部品のタイ国内での製造を確立し100%自立を目指します。ETSTを荏原冷熱システムのグローバル戦略を担うハブ的存在に育てたい。もちろん私一人では無理な話ですので、M・Iさんと二人三脚でこれからも頑張りたいですね。

荏原冷熱システムに興味を持たれた皆さんへ
M・Iさん「成長する機会を自分で切り拓ける会社」それが荏原冷熱システムです。近年特に、変革を恐れない挑戦精神が会社に生まれつつあると実感しています。現場からのボトムアップが大変活発になって来ました。グローバル展開にも積極的ですから、海外志向の強い方にも適した会社だと思いますよ。
R・Sさん荏原グループは創業1世紀以上を数える歴史がありますが、スピリッツは新進気鋭そのものです。チャレンジ精神を尊重してくれる社風は、必ず皆さんがやりたいことに挑戦する機会を与えてくれます。私のタイ赴任なども、まさに好例だと思います。国内外に限らず、情熱とぶれない気持ちを持つ方には最適な職場だと自信を持っておすすめします。
※インタビュー記事は2022年11月時点のものです。