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冷却塔のエリミネータが、米国基準(LEED認証必須要件)に適合~国内メーカとして初~

荏原冷熱システムは、Leadership in Energy & Environmental Design(以下:LEED)認証の必須要件である「冷却塔を構成する部材のひとつであるエリミネータを対象とした規定レベル以上の節水性能(米国基準)」に適合しました。これは、国内の冷却塔メーカとして初の実績となります。

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図-1:充てん材一体型エリミネータ              図ー2:別取付型エリミネータ



1.背景
近年、環境問題の解決やSDGsへの取り組みとして、建築物にも「環境性能」の評価が求められるようになりました。その評価軸は建築物を構成する設備や製品の生産、輸送、ライフサイクルはもちろん、水、空気、エネルギーの消費なども含まれ、環境への影響や配慮を幅広く求めるものです。それらを客観的に評価する指標のひとつが「LEED」です。LEED®は、米国のUSGBC※1が開発、運用し、GBCI※2が認証審査を行う、建築や都市の環境性能を評価するシステムです。

2.概要
荏原冷熱システムが加盟する日本冷却塔工業会と一般社団法人グリーンビルディングジャパンのテクニカルワーキンググループは、LEED認証システムの内、LEED v4 BD+C(building Design and Construction:建物設計と建設)及び、LEED v4 ID+C(Interior Design +Construction:インテリア設計と建設))の分野においてWE(Water Efficiency:水の効率的利用)必須項目「屋内の水使用削減 (Indoor Water Use Reduction)」について、認証取得の要件である「冷却塔に所定の性能を満たすエリミネータを設置」に2019年より取り組んできました。今回適合検査に合格したエリミネータを建築時に採用いただくことで、冷却塔に使われる水量削減を実現します。また、採用いただいた企業様のLEED認証取得に貢献します。

【対象製品】
・開放式クロスフロータイプ冷却塔
 SD-U型:充てん材一体型
 SLC型(ブレード型エリミネータ搭載機種):別取付型
・密閉式クロスフロータイプ冷却塔
 MX-UW型:別取付型
 MP-UW型:別取付型

日本においては冷却塔全体をJIS B 8609:2008強制通風式クーリングタワー性能試験方法により試験し、水滴損失率を規定値以下に抑えることで節水性能を確保しています。一方、LEED認証では、冷却塔を設置する場合、規定レベル以上の節水性能(米国基準:Cooling Technology Institute test code ATC-140に基づく試験で確認)のエリミネータを備えた冷却塔を設置することが必須要件(クロスフローで循環水量の0.005%以下)となっております。

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一般社団法人グリーンビルディングジャパンのニュースリリースはこちら

※1:U.S. Green Building Council(米国グリーンビルディング協議会)
※2:Green Business Certification Inc. (建築環境に関連する評価システムに対して資格情報と検証を提供する米国の組織)
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