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『東京スカイツリー地区』熱供給事業向け熱源機器3機種受注決定!【1000RT(冷凍トン)以上の新大型高効率機1号機を受注】

 当社は、東武鉄道株式会社100%子会社の株式会社東武エネルギーマネジメントが進めている『東京スカイツリー地区』熱供給事業向けの地域冷暖房用熱源機器として、メインプラント施設の施工を担当する新菱冷熱工業株式会社より3機種3台を受注いたしました。

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画像提供:東武鉄道株式会社・東武スカイツリー株式会社

 『東京スカイツリー地区』の地域冷暖房施設では環境面に配慮した取り組みとして、世界最高水準の省エネ・省CO2性能の大型熱源機に加え、地中熱利用システムの導入と夜間電力を有効活用するための大容量水蓄熱槽を設置します。これらにより国内で最高水準の年間総合エネルギー効率を計画している本施設において、今回、導入が予定されている3種の熱源システムのうち、すべての熱源システムで荏原冷熱システムの製品が採用されることとなりました。その内訳は、新大型高効率機1号機である冷水製造専用のターボ冷凍機1台、冷水・温水製造用で冷水・温水同時製造も可能なヒーティングタワーヒートポンプ1台、冷水・温水製造用の地中熱利用水熱源ヒートポンプ1台の計3機種3台です。

 当社は、ターボ冷凍機をはじめ、空調用・産業用熱源機器の総合メーカーとして、荏原製作所が1930年に日本国内メーカーで初めてターボ冷凍機の開発に成功して以来80年余りの歴史を有する荏原グループの冷熱事業を担っています。今後も、荏原冷熱システムは、省エネルギー、地球温暖化対策、環境負荷低減に役立つ、お客様のニーズに応えた冷熱製品の開発に取り組んでまいります。


(ご参考):東武鉄道株式会社
      :株式会社東武エネルギーマネジメント
      :東京スカイツリー公式ホームページ
      :東京スカイツリー公式キャラクター「ソラカラちゃん」公式サイト

<受注した機器の概要>

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RTBF型

1.ターボ冷凍機
 高効率ターボ冷凍機 RTBF135型
  冷凍能力:17,089MJ/h{1350RT} COP 6.4
当社製品群の中で、同シリーズは世界最高水準の高効率機として2009年7月に500冷凍トン以下の容量域の製品を市場に投入し、順次シリーズを中容量域まで拡大してきました。1000冷凍トン以上の大容量機では、本年11月のラインアップ化に先がけ開発した本機が1号機となります。

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RTDS型

2.ヒーティングタワーヒートポンプ
 ヒートポンプ RTDS427ES型
  冷却能力:12,658MJ/h{1000RT} COP 4.3
  加熱能力:11,520MJ/h COP 3.2
  冷水温水同時製造時 COP 6.8
ターボ冷凍機でありながら暖房時用のブースター遠心圧縮機を搭載することで大気を熱源とした大容量のヒートポンプ運転を可能にしています。ボイラに比べ高い効率での暖房運転を行います。最大の特徴は、春秋期などの冷暖房同時運転モードとして冷水と温水の同時製造が可能であり、高い省エネ性能を発揮することです。

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RHSDW型

3.地中熱利用水熱源ヒートポンプ
 ヒートポンプ RHSDW201M1型
  冷却能力:632MJ/h{50RT} COP 5.1
  加熱能力:800MJ/h COP 4.4
自然エネルギーの地中熱を利用することで、夏期には熱を地中に放熱し、冬期は地中より熱を採熱し、夏期の冷水製造時では大気への放出をゼロにすることが出来、ヒートアイランド化の抑制に貢献する機器です。また、温水製造時には特に空冷ヒートポンプやボイラと比べ高い省エネルギー性能を発揮します。

注)COPとはCoefficient of Performance(成績係数)の略。エアコン、冷凍機などのエネルギー消費効率を表す指標で、消費したエネルギーに対してもたらされる冷暖房能力のこと。この数値が高いほど、省エネルギー性能が高い。
注)COP表記はJIS基準もしくはJIS基準に準じた温度条件にて記載しています。
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