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新型ターボ冷凍機・2シリーズの発売のお知らせ~RTVF型は世界最高効率COP7.0を達成~

当社は、二つのシリーズの新型ターボ冷凍機を7月1日から発売を開始します。新シリーズは、CO2削減に貢献する「省エネルギー」を追求しターボ冷凍機としては世界最高レベルのCOP7.0を達成した超省エネタイプのRTVFシリーズと、今後のスタンダードタイプとなる高効率のRTBFシリーズです。また、2シリーズとも、低圧冷媒HFC245faを使用することにより、有資格者の必要がないなどの低圧冷媒のメリットを十分に活かしきるシリーズとなります。当社では、今回の新型ターボ冷凍機において高効率化によるCO2削減や低圧冷媒のメリットなどを強力な武器としてターボ冷凍機市場に浸透させてまいります。

   (1)RTVFシリーズ

 超省エネタイプのRTVFシリーズは、ターボ冷凍機としては世界最高レベルのCOP7.0(冷水温度10℃差仕様)の超高効率を実現しました。
 本機は、NEDO「独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構」殿と2006年より、ターボ冷凍機の更なる高効率化を目指し共同研究を進めてきました。
 本シリーズは、独立した二つの冷凍サイクルによる二重冷凍サイクルを導入しました。また、二重冷凍サイクルに1台で対応する、高速ギアレス圧縮機を今回開発しました。本圧縮機は、内蔵した1台の高速電動機で左右ニ段の羽根車を直結駆動するギアレス構造となっています。尚、インバータは標準装備され、低圧冷媒HFC245faを採用しております。
 当社では、電動機直結高性能多段圧縮機を採用した、冷却能力2813kW(800USRT)以上の大容量域で、HFC245faを使用した高効率ターボ冷凍機RTCF型シリーズをすでに発売していますが、本機は中型容量機ゾーンの切り札として開発を進めてきました。今回、冷却能力1407~1758kW(400~500USRT,冷水17/7℃・冷却水32/37℃)範囲の2機種の発売を開始します。本シリーズは、2813kW(800USRT)まで今後対応範囲を拡げ、順次市場投入する予定で、CO2削減と低ランニングコスト達成に貢献できる新機種シリーズとして市場浸透を図ってまいります。

本シリーズの特長は、以下の通りです。
    1.  二重冷凍サイクルと今回開発の高速ギアレス圧縮機により、ターボ冷凍機としては世界最高レベルの超高効率COP7.0
       (冷水温度10℃差仕様)と、インバータ及び吸込ベーンの最適制御による部分負荷での高効率により、低ランニングコストを実現
    2.   高機能マイコン盤搭載によるシステムの信頼性向上、運転管理の省力化
    3.   ODP(オゾン破壊係数)ゼロの低圧冷媒HFC245faを使用
    4.   安全な低圧冷媒の使用により、分割搬入も容易かつ有資格者も不要

   RTVFシリーズ スペシャルサイトへ

(2)RTBFシリーズ

 次に紹介するRTBFシリーズは、現行機RTC機を後継補完する新たなスタンダードタイプとなる高効率ターボ冷凍機で、冷媒はRTCF、RTVFシリーズ同一の低圧冷媒HFC245faを採用しています。
 当社では、RTBFシリーズをターボ冷凍機のスタンダード製品と位置付けており、COP6レベルの高効率と、低圧冷媒のメリットを最大限に生かすことで、リニューアル市場を始め、搬入寸法制限及び生産工場等の特殊仕様にも対応を進めていきます。今回、冷却能力879~1758kW(250~500USRT)まで6機種の発売を開始し、今後、大容量域(1500USRTクラス)までの展開を予定しています。

本シリーズの特長は、以下の通りです。
    1.   ニ段圧縮機(一段エコノマイザサイクル、ギア増速圧縮機)による高効率(COP6.0、冷水12/7℃・冷却水32/37℃)
    2.   製品をコンパクト化し、充実したラインアップ
    3.   高機能マイコン盤搭載によるシステムの信頼性向上、運転管理の省力化
    4.   ODP(オゾン破壊係数)ゼロの低圧冷媒HFC245faを使用
    5.   安全な低圧冷媒の使用により、分割搬入も容易かつ有資格者も不要

   RTBFシリーズ スペシャルサイトへ

 荏原グループの冷熱事業では、昭和5年に国産第一号機となるターボ冷凍機を納入し、以来これまで空調用を始め、地域冷暖房、産業用等様々な用途に製品をお納めしてきました。今後も、荏原冷熱システムは、省エネルギー、地球温暖化対策、環境負荷低減に役立つ、お客様のニーズに応えた冷熱製品の開発に取り組んでまいります。

以 上
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